子宮頸がんの原因は何か?
子宮頸がんは、近年の研究で「ヒトパピローマウィルス(HPV)」への感染が原因であることがわかっています。では、この「ヒトパピローマウィルス(HPV)」とはどのように感染するのでしょうか?
「ヒトパピローマウィルス(HPV)」は、皮膚や粘膜の接触等により感染すると言われており、つまりは、性交渉による感染が主な原因であると言われています。しかしながら、「ヒトパピローマウィルス(HPV)」に感染したからと言って、必ずしも子宮頸がんになるとは限りません。ほとんどの場合、人の免疫力により、2年くらいでそのウィルスは消滅してしまうと言われています。
この「ヒトパピローマウィルス(HPV)」には、様々な型があり、その型のうち、「16、18、33、52、58型」というハイリスクなウィルスに感染すると、約20%の確率で細胞ががん(癌)化すると言われています。
人はセックスをしたら、検診を受けるべき?
近年の子宮頸がんの発症率が若年化しているという背景には、セックスをする年齢が昔よりも早くなったという現実があるからだと思います。初体験の低年齢化も一つの原因であると思います。「ヒトパピローマウィルス(HPV)」が性交渉によって感染する可能性のあるウィルスであるという事は、セックスをした人は感染リスクが当然にあるので、検診は受けるべきという事です。
それが、何歳であろうとも、可能性があるという事は、子宮頸がんになるリスクを持っているという事です。
では、性交渉の経験が無い人(処女)は、検診を受ける必要が無いのか?という事になりますが、性交渉による感染の確率が100%ではありませんので、そうでない人も感染のリスクはあるという事です。しかしながら、確率から言えば、90%は性交渉の経験のある人という事なので、経験の無い人は、年齢が上がってきてからでも良いのかもしれません。
処女は子宮頸がん検診を受ける必要はない!は嘘
例えば、1000人のうち100人が子宮頸がんだったとすると、そのうちの90人は性交渉の経験者であると言われています。つまり、「ヒトパピローマウィルス(HPV)」の感染により発症した可能性のある人たちです。では、残りの10人は?そうなんです。原因が「ヒトパピローマウィルス(HPV)」ではないんです。では何か?わかりません。それでも「ヒトパピローマウィルス(HPV)」だけが原因では無いのです。つまり、処女であっても子宮頸がんになる可能性があるという事です。ものすごく低い確率ですが、ゼロではないという事なのです。
ただし、子宮頸がん検診の検査方法は、処女の方にはかなり抵抗があるかもしれませんので、検診を受けるには覚悟が必要かもしれません。