子宮頸がん検診と円錐切除術

子宮頸がん検診の費用や方法、子宮頸がんの早期発見と治療を勧める為に体験談などを紹介しています。

【子宮頸がん円錐切除術】20代前半 Bさんのケース

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 配偶者:無

出産経験:なし

手術費用:10万円

20代前半

 

円錐切除術までの経緯

 2014年の2月。当時大学生だった私は24歳でした。その時の私は子宮頸がんという病気すら知らず、子宮頸がん検診を初めて受けたのも20歳の時。結果は異状なしだったのを覚えています。

 

ある日、陰部に痒みがあり、かかりつけ医のいる産婦人科を訪れました。診察ついでに長い間、受けていなかった子宮頸がん検診を受けました。

 

2週間程して結果を聞きにいったところ、細胞診のクラスIIIaと言われました。細胞診のクラスとしては軽度の異形成だったので、医者曰く、「これぐらいだと2年程すれば細胞が正常に戻る人もいます」と言われ、その時私は治るものだと思い込んでいました。

 

その後、姉に検査結果を何気なく報告したところ、もっと大きな病院で再検査してもらった方がいいと言われ、前の検査結果を持って行きました。

 

その病院では細胞診と組織診の両方を受け、再度結果を待つことに。姉と結果を聞きに行く時、自然と自分は大丈夫だろうと心の中でで思っていました。

 

先生からの結果を聞いて、診断されたのは子宮頸がんの疑いがあるということ。それも腺癌の疑いというものでした。

 

その時の私は漠然とですが、自分の今後はどうなるのか、もう子供は望めないのかと涙が溢れてきました。

 

先生はどういった手術をするのか説明をし、診断は手術後の病理診断の結果で確定することを伝え、いつ手術したいのか、子供が欲しいという私の意志を最大限に尊重してくれました。

 

私は当時、子宮を全摘出した方がいいのか悩みました。なぜなら手術をして細胞を取りきれていても、2割は子宮体部にスッキプしている可能性があると言われていたからです。

 

そればかりは全摘出して、診断を確定するしか方法がないと言われていました。子供もおらず出産もまだだった私は円錐切除術を受けようと決めました。

 

費用はおよそ10万円前後、二泊三日程で全身麻酔をしました。手術自体は20分前後で終わったと母から聞きました。2週間後の検査結果を聞くため、病院に訪れました。

 

結果は子宮頚部上皮内腺癌。ステージは0期というものでした。早期発見だったらしく浸潤はしていなかったそうです。

 

円錐切除術後

円錐切除術を受けた後は重い荷物や、激しい運動を控えるように言われていましたので、仕事を少しの間、休んでいました。仕事復帰する為に、最後に病院を受診したところ、出血も治まっているので、復帰可能だと言われ翌日出社することに。

 

出社した後、トイレに行くと大量の出血が。出血の量としては、夜用のナプキンが5分くらいで全て血だらけになるくらいでした。これはただ事じゃないと思いすぐタクシーで病院へ。

 

切除した患部をレーザーで焼いて止血の為にかさぶたを作るので、そこが剥がれて出血していたと後から聞きました。

 

出血を促さないように、普段の生活から安静を心掛けていても、ひょんな事からこういう事態になってしまった事にその時は驚きましたが、すぐ病院に行き、患部を縫ってもらい止血をしました。

 

その後からは大きな出血はしていません。

 

円錐切除術は子宮頚部を切除する為、子宮頚管無力症や早産などのリスクを伴うので、妊娠出産を考えている女性には少し心配かもしれません。

 

円錐切除術をしても妊娠、出産は可能なので心配をせず、自分の体を第一にしてほしいです。

 

私は今では無事、第一子を出産しました。今となっては4ヶ月に1回のフォローアップを受けています。

 

女性だからこそ、特有の病気を理解し、子宮頸がん検診に足を運んで、早期発見に繋げてほしいと思います。