子宮頸がん検診と円錐切除術

子宮頸がん検診の費用や方法、子宮頸がんの早期発見と治療を勧める為に体験談などを紹介しています。

【子宮頸がん円錐切除術】20代半ば Mさんのケース

f:id:miakichi129:20170406013106j:plain

Mさん 20代半ば
配偶者:有
出産経験:なし
手術費用:20万

 

円錐切除術までの経緯

 まだ20代半ばの頃、子宮頸がんの診断を受け円錐切除術を受けました。

 

その頃は結婚したばかりで、まだ子供はいませんでした。度重なる不正出血と、出血量の多さが気になったので婦人科を受診しました。まさか、自分が子宮頸がんになっているとは思わなかったので軽い気持ちで受診しました。最初は近所の個人病院で診てもらいましたが、念のため子宮頸がん検診も行いました。

 

後日、検査結果を聞きに行くと子宮頸がん検診の再検査が必要と言われ、大きな大学病院の紹介状をもらいました。早速、大学病院を受診すると子宮頸がんと診断されました。担当医は女性で、子宮の絵を描きながら丁寧に説明してくれました。

 

しかし、私は頭が真っ白状態になっていたので、この時の事は正直あまり覚えていません。それでも今すぐに手術をした方がいいと言われたことはハッキリと覚えています。

 

私は元々生理不順だった為に次の生理の予定が読めず、まずは今期の生理を終わらせるためにピルを服用することになりました。一週間くらいピルを服用し生理を起こして、生理が終わってからの入院となりました。

 

当時、私はタバコを吸っていましたが、ピルを服用中は禁煙と言われたので素直に従いました。今まで一緒に喫煙所を利用していた仕事先の人達には病気の事も手術の事も知られたく無かったので、タバコやめたんだと嘘をついていました。

 

円錐切除術のための入院から退院まで

 入院は一泊二日で、一日目が術日でした。

 

朝一番に入院し、午前中に手術室に入りました。ベッドや担架で運ばれる訳ではなく、自分で歩いて移動し、分娩台のようなベッドに自分で横になりました。この時は足元はまだ閉じた状態でした。私のすぐ横には麻酔科の先生がついており、これから行う麻酔について説明してくれました。

 

手術室の照明が少し暗くなると、担当の先生が現れて、このタイミングで足を開きました。そして、麻酔の投与が始まりました。

 

点滴の針から、冷たい液体が血液中に入っていくのを感じることが出来ました。

 

冷たいなぁー、と思ったら痺れるような痛みが走り、思わず痛い!と声をあげました。その後、急激に意識が遠のいていきました。

 

手術時間は一時間もかからない程度だったと思います。手術が終わり、看護婦さんがナプキンをつけた下着を履かせてくれたところで少し意識が戻りました。それでも目を開けることが出来ず、なんとなく周りの声が聞こえてくる程度でした。

 

ベッドに寝た状態で手術室を出ると、一緒に来てくれていた夫と母の声も聞こえました。その後、完全に目がさめたのは病室でした。生理のように少し出血はありましたが、特に痛みも無くいつも通りといった感じでした。

 

その日は朝、昼と食事をとっていなかったので夜はお腹ぺこぺこで、出された食事もしっかり食べました。

 

翌日、傷口を診てもらってからお昼前には退院出来ました。円錐切除術、入院費合わせて約二十万円程でした。

円錐切除術後の生活について

退院後はしばらく仕事を休んで安静に、と言われていました。言われたた通り、仕事は休んでいましたが日々の家事は今まで通り行っていました。これが、悪かったのか出血がなかなか収まらず、それどころか日に日に量が増えてくるので不安になり病院に連絡を入れました。

 

すぐに来てください、とのことで退院後三日で再度病院へ。

 

すると、傷口が開いていたようです。このまま処置しますと言われ、検診の椅子の上で傷口の処置をしてくれました。これが一番痛かったです。下半身はカーテンで仕切られていましたが、看護婦さんが足を押さえて私は声を殺しながら汗だくで痛みをこらえました。その後、無事に傷口も閉じて出血も止まりました。

 

退院から一週間後、一ヶ月後、三ヶ月後、半年後、と子宮頸がん検診を受けて大学病院は卒業となりました。その後は退院から一年後に近所の病院での検診となりました。それと同時に、計三回の子宮頸がんワクチンも受けました。

 

術後は、なんとなく性行為を行うことが怖くなってしまい、子作りにも消極的になってしまいました。それでも、月日が経てば気持ちの変化も出てきて、30代前半の時に妊娠する事ができました。

 

妊娠中は円錐切除術を受けた人は早産になりやすいと言われていましたが、出産予定日から大幅にずれる事もなく無事に出産できました。ただ、陣痛から分娩においては助産師さんの予想を上回るほどにお産の進みが早く、出産後の出血もなかなか止まりませんでした。これが円錐切除術をしたからなのかは分かりませんが、特に大きな問題も無く母子ともに健康でした。

 

今現在は仕事もしておらず、会社の健康診断のように定期的に検査を受ける機会がありません。それでも子宮頸がん検診を含め、婦人科検診はこれからも一年に一回は受けたいと思っています。